富山に来たら、ぜひ食べて欲しいのが地元のネタを使ったお寿司です。
富山湾で獲れるお魚は、種類も豊富で鮮度抜群です。
この記事では、富山の寿司ネタを「季節別」、「魚の分類別」に紹介します。
富山の寿司ネタを知れば、お寿司屋に行くのが楽しくなります。
【季節別】まずはこれ!富山のおすすめ寿司ネタ
富山に来たらまず食べて欲しい、季節別の富山を代表する寿司ネタを紹介します。
春:ホタルイカ
ホタルイカは、「富山県のさかな」に認定されている小さなイカです。ホテルの様に、暗闇の中で身体が青白く発光します。
富山湾のホテルイカは、身が大きく、また、魚に傷をつけない定置網で獲られるのが特徴。
漁獲時期は、3〜5月。寿司ネタとしては、生(なま)の他に、沖漬けやボイルされた形で提供されます。
魚名 | ホタルイカ / 蛍烏賊 |
英語名 | Firefly Squid |
旬 | 3〜5月 |
夏:シロエビ
シロエビは、透明でほのかな薄紅色の見た目から、「富山湾の宝石」と呼ばれています。
とろける食感と甘みが特徴。4月~初夏にかけて旬を迎えます。
魚名 | シロエビ / 白えび |
英語名 | Glass Shrimp, White Shrimp |
旬 | 4〜9月 |
秋:ベニズワイガニ
ベニズワイガニは、深海に生息するカニです。
ズワイガニより、赤い見た目が特徴。身はとても甘いです。
富山湾で獲れたベニズワイガニは、高志の紅ガニ(こしのあかがに)としてブランド化されています。
魚名 | ベニズワイガニ / 紅ずわいがに |
英語名 | Red Snow Crab |
旬 | 9〜12月 |
冬:ブリ
ブリは、富山の冬の代名詞。寒ブリ(かんぶり)と呼ばれる冬のブリは、脂がのっていて、最高の味わいです。
特に一定の基準を満たし、ブランド認定された「ひみ寒ぶり」は全国的にも有名です。
魚名 | ブリ / 鰤 |
英語名 | Yellow Tail |
旬 | 12〜2月 |
季節別の寿司ネタ一覧
季節別の「旬の寿司ネタ」一覧です。
春(3~5月)
夏(6~8月)
秋(9~11月)
冬(12~2月)
通年食べれる寿司ネタ
【魚の種類別】富山の寿司ネタリスト
富山の寿司屋で注文出来る、「魚の分類別」の寿司ネタです。
以下の分類でまとめています。
魚の分類の仕方は、お店によっても異なります。
赤身
寿司屋で人気の、赤身の寿司ネタです。
サクラマス
サクラマスは、鮮やかオレンジ色が特徴。春に旬を迎えます。
また、サクラマスは、ます寿司にも使われているお魚です。
魚名 | サクラマス / 桜鱒 |
英語名 | Cherry Salmon, Masu Salmon |
旬 | 3〜6月 |
マグロ
マグロは、人気の寿司ネタです。
富山では、夏の時期にクロマグロ(本マグロ)が獲れます。
魚名 | マグロ / 鮪 |
英語名 | Bluefin tuna |
旬 | 6〜8月(クロマグロ) |
白身
白身は、寿司ネタの中で一番種類が豊富です。
富山のお寿司屋で、よくあるネタを中心に載せています。
ノドグロ
ノドグロは、北陸で人気の高級魚。喉の奥が黒いため、ノドグロと呼ばれています。
正式名は、アカムツ。脂のノリが良く、「白身魚のトロ」と呼ばれます。
「炙り」で食べるのもおすすめ。
魚名 | ノドグロ / 喉黒、アカムツ /赤睦 |
英語名 | Blackthroat Seaperch, Rosy Seabass |
旬 | 通年 |
カワハギ
カワハギは、冬に旬を迎える白身魚。
冬には、濃厚なキモ(肝臓)とセットで食べると味わいが深まります。
魚名 | カワハギ |
英語名 | Filefish |
旬 | 12〜2月 |
ヒラメ
ヒラメは、人気の白身魚。上品で、さっぱりした味わいが特徴。
「昆布締め」のネタとしても定番です。
魚名 | ヒラメ / 平目 |
英語名 | flounder |
旬 | 11〜2月 |
マダイ
富山でも、マダイは定番の寿司ネタ。くせのない味わいが人気です。
「昆布締め」で提供される場合もあります。
魚名 | マダイ /真鯛 |
英語名 | Red Sea Bream |
旬 | 通年 |
サワラ
サワラ (鰆)は、漢字の名前の通り、春に旬を迎える白身魚です。
身は柔らかく、炙りで提供される事もあります。
魚名 | サワラ / 鰆 |
英語名 | Spanish Mackerel |
旬 | 3〜6月 |
青魚 (ブリ、カンパチ等)
ブリ、カンパチなど青魚(あおざかな)と呼ばれるネタの一覧です。
ブリ
ブリは、富山の冬の代名詞。寒ブリ(カンブリ)と呼ばれる冬のブリは、脂がのっていて、最高の味わいです。
特に一定の基準を満たし、ブランド認定された「ひみ寒ぶり」は全国的にも有名です。
魚名 | ブリ / 鰤 |
英語名 | Yellowtail |
旬 | 12〜2月 |
フクラギ
フクラギは、ブリの幼魚。関東では「イナダ」、関西では「ハマチ」と呼ばれていす。
ブリに比べて、あっさりした味わいが特徴。
魚名 | フクラギ / 福来魚 |
英語名 | Young Yellowtail |
旬 | 10〜11月 |
光り物
光り物も、人気の寿司ネタです。
アジ
アジは、さっぱりした味わいが人気の寿司ネタです。春~初夏に旬を迎えます。
魚名 | アジ / 鯵 |
英語名 | Horse Mackerel |
旬 | 4〜7月 |
イワシ
イワシも定番の光り物のネタです。身はやわらかく脂ものっています。
写真は炙り。
魚名 | イワシ / 鰯 |
英語名 | Sardine |
旬 | 2〜5月 |
エビ・カニ
エビ、カニの寿司ネタ一覧です。富山でも種類が豊富で人気があります。
シロエビ
シロエビは、透明でほのかな薄紅色の見た目から、「富山湾の宝石」と呼ばれています。
とろける食感と甘みが特徴。4月~初夏にかけて旬を迎えます。
魚名 | シロエビ / 白えび |
英語名 | Glass Shrimp, White Shrimp |
旬 | 4〜9月 |
アマエビ
魚名 | アマエビ / 甘えび |
英語名 | Sweet Shrimp |
旬 | 通年 |
アマエビは、名前の通り、とろける甘さとプリプリの身が人気の寿司ネタです。
1年を通して食べれるのが嬉しいです。
ベニズワイガニ
ベニズワイガニは、深海に生息するカニです。
ズワイガニより、赤い見た目が特徴。身はとても甘いです。
富山湾で獲れたベニズワイガニは、高志の紅ガニ(こしのあかがに)としてブランド化されています。
魚名 | ベニズワイガニ / 紅ずわいがに |
英語名 | Red Snow Crab |
旬 | 9〜12月 |
イカ
イカの寿司ネタ一覧です。
- ホタルイカ
- アオリイカ
- ヤリイカ
- アカイカ
ホタルイカ
ホタルイカは、「富山県のさかな」に認定されている小さなイカです。ホテルの様に、暗闇の中で身体が青白く発光します。
富山湾のホテルイカは、身が大きく、また、魚に傷をつけない定置網で獲られるのが特徴。漁獲時期は、3〜5月。寿司ネタとしては、生(なま)の他に、沖漬けやボイルされた形で提供されます。
魚名 | ホタルイカ / 蛍烏賊 |
英語名 | Firefly Squid |
旬 | 3〜5月 |
貝類
貝類の寿司ネタ一覧です。
- バイ貝
- 白貝
- 赤貝
バイガイ
バイガイは、富山に来たらおすすめの貝です。
コリコリした歯応えが特徴で、刺身や寿司ネタとしても人気です。
富山湾で獲れるバイガイは、主に「オオエッチュウバイ」、「ツバイ」、「カガバイ」、「チヂミエゾボラ」の4種類と豊富です。
魚名 | バイガイ / ばい貝 |
英語名 | Japanese babylon, Japanese Ivory shell |
旬 | 通年 |
お寿司屋で役立つ!富山のお魚の豆知識
富山のお魚に関する豆知識を紹介します。知っているとお寿司屋さんでも、役に立ちます。
天然のいけす!富山のお魚が美味しい理由
富山のお魚が美味しい理由は、富山湾の地理的な特徴が関係しています。
富山湾には、立山連峰から栄養分をたっぷり含んだ水が流れ込むため、魚にとってエサが多い環境です。
また富山湾は水深が1,000mと深く、水質・水温が異なる3層からなっているため、魚の種類が豊富です。日本海に生息する800種のうち、富山湾では500種が生息しており、「天然の生簀(いけす)」と呼ばれています。
また魚を獲る場所(漁場)から港までの距離が近いため、鮮度の良いお魚が出荷されます。
富山の漁港リスト
富山湾には、魚が獲れる漁港が多くあります。
以下、お寿司屋でも良く目にする、富山湾の主な漁港です。
- 氷見(ひみ)
- 新湊(しんみなと)
- 岩瀬(いわせ)
- 魚津(うおず)
特に、氷見漁港は全国的にも有名で、「氷見の寒ぶり」はブランドとなっています。
また、白エビは、新港漁港と岩瀬漁港の2箇所だけで水揚げされています。
仕入れ漁港が分かると、お寿司屋でも、メニューを見るのが楽しくなります。
富山湾寿司
富山では、「富山湾寿司」という富山湾で獲れたお寿司のセットメニューがあります。
「富山湾寿司」は、富山のお寿司を気軽に味わってもらうため、富山県と富山県鮨商生活衛生同業組合が、共同で企画したプロジェクトです。
参加しているお寿司屋では、「富山湾寿司」のセットメニューが注文出来ます。
以下、富山湾寿司セットの条件です。
- 富山湾の旬の地魚を使った寿司10貫
- 富山県の県産米を使ったシャリ
- 富山らしい汁物付き
- 価格は2,700〜5,500円
富山湾寿司が注文できるお寿司屋は、以下の公式ホームページから検索可能です。
富山の郷土料理!昆布締め
昆布締めは、富山の郷土料理です。
元々は江戸時代に、 お魚の日持ちを良くするために始まった調理法です。
お魚に昆布をひたす事で、お魚の水分が昆布に吸収され、身が引き締まります。反対に、昆布の旨みが魚に移り、旨みが増します。
富山県民は昆布が大好きで、昆布の使用量が全国一位です。
お寿司屋でも昆布締めのネタが食べられます。
代表的な、昆布締めのネタは、サス(かじきまぐろ)。そのほかタイ、ヒラメなど白身の昆布締めも定番です。